Maison Margiela
レプリカ スニーカー
レプリカ スニーカー
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【ブランド】
Maison Margiela / メゾン マルジェラ
【商品詳細】
私が若かったころは、ジャーマントレーナーの中古靴が数千円で市場に溢れていた。
1970年代から90年代中ごろまで旧西ドイツ軍で採用されていた歴史のあるシューズであり、当時はある程度簡単に発掘することができたからだ。
ではなぜそんなに爆発的な流通量を誇っていたかというと、この靴が登場したからである。
ジャーマントレーナーレプリカ。現在は単にレプリカとしてその存在を知られている。
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メゾン マルタン マルジェラのレプリカは高いし、見た目ほとんど同じでしかも元ネタになっているジャーマントレーナーがあるんだったらそっちを履こう。わかってるっぽいし。
という感じで私も履いていたし、かなりの足数を当時の職場で販売をした。
レプリカ=複製品
ではメゾン マルタン マルジェラのレプリカは軍の支給品を複製した靴なのか?
答えはイエスであり、ノーでもある。
インソールのタグを見ると詳細が記載されているので読み解くと、元ネタは西ドイツ軍のトレーニングシューズで間違いがないが、provenanceはオーストリアとある。マルジェラでは、オーストリアで生まれたスニーカーという認識である。
このデザインの生みの親はアディダスであるというのが通説だが、当時のアディダスの工場はドイツ国内以外にもいくつかあり、東欧のいくつかの工場で生産が行われていた。マルジェラ本人が手にしたものがその内のオーストリア工場製であったということであろう。
ということでルックスはほぼ踏襲されている。が、素材のクオリティや作り的な部分は全く異なるものとなっている。
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ラムスキンとカーフスプリットレザー、これが用いられているが、本家と比べ軽さやしなやかさ、履き心地の良さが格段に高められている。
表革部分はとてもしなやかで、スエード部分は本来表革に使えるクオリティのカーフの銀面を削りスエードにしている。
通常のスプリットレザーは銀面を全て削り統一化が図られているもので、原皮の品質を問わない。しかし、レプリカでは最もグレードの高いカーフレザーをあえて用い、スエード化させている。
官給品ではあり得ない素材使いであるが、メゾンマルジェラの掲げる匿名性とラグジュアリーの両立が図られている。
他には、タンとボディを内側からエラスティックバンドで連結させることでシューレースに依存しないフィット感が生み出されている。
レースアップスニーカーでありながら紐は飾りであり、紐なしでもスリッポンとして履くことができるのである。
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本物をレプリカが越える瞬間というのはどの業界でもある。
スポーツ・ミリタリーを由来とする無個性を保ちながら、上質な素材とブランドアイコンを備え、履き心地も改良が加えられて展開されている。
クオリティは比べるまでもなくという感じではあるが、どれだけ改良が重ねられても、クリエイティブが加えられても、このスニーカーはレプリカなのであり、レプリカであり続けることがメゾン マルジェラが大切にしているマインドである。
STORE Nの足元には、こういった豊かな無個性が必要だと考えている。
【サイズ】
アウトソール全長 | 甲幅 | ヒール高 | |
40 | 28 | 9.5 | 2.8 |
41 | 28.5 | 9.8 | 2.8 |
42 | 29 | 10.1 | 2.8 |
43 | 29.5 | 10.4 | 2.8 |
※単位はcmです
商品番号 | 52251001005 |
モデル | S57WS0236 |
販売価格 | ¥99,000 + tax |
シーズン | オールシーズン |
素材 | アッパー:カーフレザー100% アウトソール:ラバー100% |
生産国 | イタリア |
付属品 | 箱・収納袋 |
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