ノーカラージャケット

【ブランド】

Maison Margiela / メゾン マルジェラ

【商品詳細】

日常的に着るテーラードジャケットとして最高の一着かもしれない。

全てにおいてミニマルなデザインでありながら、気負いがないのである。

ディテールを削ぎ落とす作業は一見簡単なようで難しい。足すよりも引く方が難しいというのは多くの世界で共通する事象であり、私のこういった文章も短くならないものである・・・。

料理を例に考えるとわかりやすいかもしれない。

素材の味を活かしたシンプルな調理。シンプルに見えるものほど実は数限りない手が加えられている。

火加減をコントロールする、火入れの時間を計算するなどの温度管理、隠し包丁などの見えない処理、調味料の選定、もしくは自家製作、遡っては食材の調達などなど。仕上がりはシンプルに見えて、そこにたどり着くために目に見えない苦労が重ねられている。

ヨーロッパの料理は足す（重ねる）文化だと聞く。

さまざまな食材やハーブを用い、味を重ね豊かさと複雑さを楽しむ。臭みがあっても除去しない。別のものを重ねることで臭みすら特性として捉え活かすのである。和食とは一線を画す概念と解釈になる。

そうした文化がある中でここまでミニマルなジャケットが生まれたという事実には驚きを隠せない。

カラー・ラペルが無い。胸ポケットも無い。腰ポケットも無い・・・わけではなくある。フラップや玉縁、パッチではなく目立たないサイドインシーム仕様である。ベントもなく、後ろ見頃は背中心で割らない一枚生地を使用。

このジャケットは日本で生まれるべきだったかもしれない。というか、ルーツはある。が、メゾン マルジェラで提案されていることに文化的な価値があるように思う。

ジャケット然としながらもカーディガンのように軽やかで、気兼ねなく、気負いなく着ることができる。

ウールトロピカル生地は通気性に優れ、真冬以外の3シーズンカバーすることができるところも日常着に向いている。

モデル：174cm 73kg　着用サイズ：48

【サイズ】

※単位はcmです

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