Maison Margiela
チョアジャケット
チョアジャケット
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【ブランド】
Maison Margiela / メゾン マルジェラ
【商品詳細】
オーダーしておいて何だが、これはなかなか売れないと思う。
正直なところ、現代的ではない気はしている。
チョアジャケット / キャバンジャケット / カバーオール。ややへヴィーなタイプの生地を用い、ダスティな加工が施された一着で、ハンティングジャケットのバックポケットディティールが取り入れられたタフなモデルだ。
昔からハンティングジャケットは古着として弾数は多いものの人気は高くなく、常にフィールドジャケットの後塵を拝していた(私が20代の頃働いていたショップには、ずらりと在庫が並んでいたことを今でも容易に思い出せるのである)。
そして今に生み出されるレプリカ系のアイテムのバリエーションを見ても、その人気の無さは引き続き現代に連なる事実として感じられる。
そういったことからハンティングジャケットはほぼ無いに等しいくらい淘汰されていると言え、積極的に取り入れるディティールではないはずである。
が、このジャケットにはしっかりと取り入れられている。
・・・、これは難しい。
2025S/Sシーズンにスタートを切るSTORE Nの仕入れとしては手を出すものでは無い様な気がする。シンプルで上品な、大人の男性が日常的に着られるテーラードスタイルを提案するショップなので、当然といえば当然である。
が、いかんせん頭ではわかっていても趣味嗜好が突如暴走してしまうことがあるのは、これも大人の男性であればわかってもらえると思う・・・。
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思い返すと20年以上前からハンティングジャケットが好きだった。
狩猟・ゲームとしてのハンティング。そういった文化がない人の方が多いと思うし、当然私自身もそうだ。
好きになったのは、ハンティングジャケットには仕留めた獲物をしまっておくためのポケットが背中についている、その事実を初めて知った時からである。
そして、アーシーな色使いの生地や襟の切り替え。古着として出回るものはお世辞にも綺麗とはいえない薄汚れた生地感。これも当時のスタイルとして格好良かった(人気はなかったが)。
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このジャケットは大局的にはチョアジャケットであり、メゾンマルジェラらしくデザインされた、ヴィンテージの空気を含みながら現代的な解釈で作られた美しいジャケットだ。
ただ一点、背中にポケットがついているという事実が強烈で局地的な吸引力を放っている。
シンプルな見え方でありながらマニアックな要素を持つアイテムは本当に癖が悪い。
引っかかってはいけないと頭ではわかっていても、体が勝手に動いてしまうのだ。
きっとマルジェラとしても普通のチェアジャケットとして作り込んだ方が良いというのはわかっているはず。普通にインラインアイテムとして存在しているし。
だが、こう作ってしまうのもまたマルジェラの様な気もするので、とても悩ましい。
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何を思ってこのポケットを作ったのだろう。
公式サイトには
「ボタン付きのサイドポケットは異例の背中側に配置され・・・」
とあるが、私としては異例と表現する様なものでは無いと思う。
考えれば考えるほどに気になってしまうし、考える時間が長くなればなるほど製品がミステリアスで魅力的に映る様になってしまう。
もしかすると悩ませること自体が目的なのかもしれない。
あるいは、単純に庭作業には大きなポケットがいるよね・・・くらいの軽い気持ちなのかもしれない。
どちらにせよ、私がとても好きなジャケットであるということだけは確かなのだ。
モデル:174cm 73kg 着用サイズ:46
【サイズ】
着丈 | 肩幅 | 袖丈 | 胸囲 | ウエスト | |
44 | 75 | 50 | 59 | 128 | 130 |
46 | 77 | 52 | 62 | 130 | 132 |
※単位はcmです
商品番号 | 40251000004 |
モデル | S50AM0638S76543 |
販売価格 | ¥405,000 + tax |
シーズン | オールシーズン |
素材 | コットン100% |
生産国 | イタリア |
付属品 | ハンガー |
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